卒FITなら蓄電池で自家消費
蓄電池とは
電気を蓄えておき、必要な時に必要な分だけ使うことができる電池
蓄電池とは電気を蓄えておき、必要な時に必要な分だけ使うことができる携帯電話の充電式電池のように、電気をためたり使ったりできる大型の電池の事です。
かつては産業用として使用されることがほとんどでしたが、東日本大震災以降の防災意識の高まりや省エネ推進の動きから、家庭用蓄電池が注目を集め様々なメーカーから家庭用の蓄電池が販売されています。
災害などで電気が止まった時に役立つ蓄電池は「安心を備える」という意味で、医療機関、オフィス、工場等をはじめ一般のご家庭でも設置が進んでいます。また、電気代の削減を目的に設置されるケースも増えています。
主流は定置型の蓄電池
家庭用蓄電池には家庭の電力に放電できる容量の大きい定置型と、コンセントで充放電するレジャーや防災時に持ち運びできる容量の小さいポータブルタイプがありますが、現在家庭用蓄電池として主流となっているのは、家庭内のエネルギーコントロールすなわち「電気を作り、貯めて、使う」の仕組みの一部を担うことができる定置型の蓄電池です。
太陽光パネルをお持ちなら蓄電池にさまざまなメリット
買取が終了した「卒FITの太陽光発電」があるなら蓄電池には多くのメリットがあります。
災害時に電気が使える
災害時などの夜間の突然の停電でも蓄電池から電力が供給されるので、電気機器が使えます。
蓄電池システムで非常時用コンセントを備えておけば、自動でしかも瞬時に電力をバックアップします。
たとえば12kWhの蓄電システムであれば、冷蔵庫、TV、照明、携帯充電などの標準的な家電の組合せ(約430W)でも長時間の連続使用が可能です。
(実際の使用可能時間は蓄電池の種類や蓄電状況によります。)
電気代を減らすことができる
電気は売るよりも使うほうがお得
蓄電池を導入する最大のメリットは、電気料金を大幅に安くすることができます。
現在電力会社から電気を購入する時に含まれる再エネ賦課金3.36円/kwhもかかりません。
卒FITによって太陽光発電で発電した電気を自家消費するだけでなく、本来電力会社に売っていた余った電気を蓄電池に充電し、夜間に充電した電気を活用することが出来ます。
蓄電池の価格が安くなっています
蓄電池を導入するご家庭などが増えたことなどで、ほんの数年前と比べても蓄電池が大幅に安く導入できるようになっています。
また、自治体で蓄電池の設置に対する補助金や助成金が用意されていることも多く、蓄電池導入の初期費用を抑えることができます。
参考:東京都 災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業
参考:埼玉県 住宅における省エネ・再エネ設備導入支援事業補助制度
一般家庭用蓄電池と産業用蓄電池の違い
蓄電池は設置場所や容量出力によって一般家庭用と産業用に大きく分けることができます。
一般家庭用の蓄電池は家庭の停電対策や電気代節約を目的に利用される小~中容量の蓄電池で、家庭内の照明やテレビ、電話、パソコン等に使うことを想定しています。
産業用の蓄電池は医療機関やオフィス、工場等で活用される据置型の大容量蓄電池です。災害時などでの外部電源の喪失時に、オフィスや店舗等でのサーバ用UPSの大容量のバックアップ、社内LAN・PC・レジ等の電源確保、診療所や介護施設等での医療機器・冷暖房等の電力確保、などを主な目的とした大容量蓄電池となっています。
災害時に電気が使える
太陽光発電システムや夜間電力等で蓄電池に蓄えた電気は、災害時(停電時)にも使う事ができます。もしもの時に照明やテレビを利用できるため安心です。
電気代を減らすことができる
夜間電力は昼間に比べて電気代が安くなっています。その安い夜間電力で蓄電池に電気を蓄えておき、その蓄えた電気を昼間に使うことで電気代を安くすることができます。
太陽光発電との連携ができる
自宅に太陽光発電システムが設置されていれば、余剰電力を電力会社に売るのではなく蓄電池に蓄えておくことで、太陽光発電システムが発電しない時間にこの電力を自宅で利用することができます。
太陽光発電と蓄電池について
電気を蓄えておき、蓄えた電気を必要なときに使うことができるものを蓄電池といいます。この仕組みは携帯電話などの充電池や自動車のバッテリーと同じです。蓄電池の電気が無くなった場合、一般家庭用の蓄電池であれば家庭のコンセントから充電します。
太陽光発電と蓄電池の組み合わせで売電量をアップまたは購入電力をダウン
蓄電池は太陽光発電システムと非常に相性が良く、蓄電池に蓄える電力を太陽光発電システムから供給することで、電気代の節約効率が上がったり非常時用の電源として活用することが出来ます。
深夜の時間帯に蓄電池に充電した電力を日中に使用できるため、昼間に太陽光発電システムによって発電された電力のうち、「余剰電力」として電力会社に売電する電力量を増やすことが出来ます。これにより効率的な電気運用が可能となります。
また、蓄電池は災害時に電力を自給自足できる設備として注目されており、もしもの停電時にも、太陽光発電システムとの併用することで、昼夜とも照明やテレビ等を利用することができます。